初対面の相手と親しくなる裏ワザ・奥の手・隠し玉とは? 多湖輝著「言葉の心理術」より
「初対面の相手」とすぐ親しくなる方法?!
私(多湖輝)はいろんな企業から新入社員の研修会に招かれることが多々ある。
新入社員というのは必ずと言っていいほど静かでお行儀がよく硬くなっている。
そんな時私(多湖輝)は次のような話をする。
「上役と皆さんは、これから新しい小集団を構成することになります。
小集団とは皆さんが強い帰属意識を抱くグループのことです。もし今皆さんの中に私は職場なんかに帰属意識などない、などと思っていらっしゃる方がいたら、それこそ流行りの"できちゃった婚"と同じでありまして・・・」と語ると会場はワーッときて、あとは和やかムードになります。
また、私の知人は京都の大学生の学生だった頃、家庭教師をするとき、京都弁をあえて使ったところ、相手の集中力が非常に高まったと話していた。
これらはいずれも同じ原則に基づいている。最初の例は"できちゃった婚"という俗語をを使うことによって、あとの例は方言を使うことによって、その場に居合わせた人間との間に親密さを生じさせているのである。
方言が地方の違いという空間的なものによって区切られた共通語であるとするならば、俗語、流行語は、世代、時代という時間的なものによって区切られた共通語であるといえる。
人々はこの共通語によって、同じ集団に帰属する仲間であるという意識を強め、親密さを感じあうものなのだ。
だから、いわいる普通の意味での共通語、例えば標準語の様にあまりにも広い通用範囲を持つものは、仲間意識の形成には役に立たない。
あくまでもある地方、ある集団、ある世代、ある時代を共有する人間同士、の間だけに通用する言葉であることによって、その集団外と集団内を分け隔てる仲間意識が生じるのである。
☆彡今日の一言 裏ワザ・奥の手・隠し玉
初対面の相手と親しくなるには「ユーモア」と「親密共通語」を駆使せよ!
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす♪~。
以上は 多湖輝著「言葉の心理術」より一部抜粋&加筆
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★多湖輝のプロフィール
多湖 輝(たご あきら、1926年2月25日 - 2016年3月6日)は、日本の心理学者。
出身校 東京大学文学部哲学科心理学 研究分野 心理学
1926年インドネシアのスマトラ島生まれ。東京大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業、同大学院修了。
千葉大学名誉教授。1973~1989年千葉大学教授。
在任中の5年間、附属小学校校長を併任。心理学者。千葉大学名誉教授。
東京都「心の東京革命」推進協議会会長。日本創造学会名誉会長。
NPO法人「0歳からの教育」推進協議会理事長。
東京未来大学学長を経て、現在、東京未来大学名誉学長
多湖輝研究所所長、東京都「心の東京革命」推進協議会会長、特定非営利活動法人「0歳からの教育」推進協議会理事長、東京アマチュア・マジシアンズクラブ会長、日本創造学会名誉会長などを務めた。
「これしかない」という考え方は間違いであり、物事にはいろんな見方があることを訴え続けた。また固定観念に凝り固まっていては創造的な人間は生まれないとし、独創性を育てるために幼児教育が重要だと主張。「諸悪の根源は個人個人の頭の固さにある」とする独創的な人生観を持つ。
1966年に発表した思考パズル本「頭の体操」シリーズは累計部数1200万部を超えるベストセラーとなり、以来約40年間に23巻までの続編が出版されている。また「頭の体操」という言葉そのものも、思考パズルやクイズの代名詞として日本では広く定着している。
2016年3月6日、間質性肺炎のため東京都中央区の病院で死去。90歳没。
著書
『頭の体操』1~23集 (光文社)『盲点力』 (新講社)『読心術』
(光文社)・・・他多数